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ライ
Rye
ロンドンからライまでは車で2時間ちょっと。M25を5番インターで降り、A21、A268をひたすら行くと到着。こう書くと簡単なのだが、高速のM25に乗るまでが一苦労。我が家はロンドンの北部に位置していて、ロンドンの中心部を突っ切って、交通量の多いところを東に東にと走らなければならない。でもM25 を降りたらそこは景色のいい快適なドライブコースだ。車も少ないし、田園地帯や小さなかわいらしい街を眺めながら歌でも歌っているとあっという間に着いてしまう。
街に何ヶ所かあるパーキングに車を停めて、2~4時間までのチケットを買う。たったの2ポンドだった。観光地なのに安い!コッツウォルズなんて2時間で4ポンド位するのに・・・。
まずは最初にお出迎えしてくれたのがこれ、ランドゲートThe Landgate。ここはたびたびフランスから攻撃を受けていたため、1329年にエドワード3世によって建てられた城門らしい。
この街はかつては港町だったという。海の向こうのフランスへの要塞基地として兵隊が集まり、そして海賊たちもいたという荒っぽい街だったということだ。しかし今はこの街から海は見えない。数マイルもかなたへと後退し、教会のタワーの上からかろうじて見ることが出来る程度だ。
※中世の趣きを残したハイストリート
しばらく歩いていくと、右手にアンティークショップが集まった一角がある。ハイストリートにもいくつかあったが、この街はアンティークショップが多い。アンティークというとお店によってはどう見てもガラクタにしか見えないようなものをおいてあるお店も多いが、ここは手入れも行き届いていて、かなり食指を動かされるものも多い。う~ん、今度はゆっくりとアンティークショップめぐりにでも訪れたいものだ。
※こんなものからあんなものまでアンティーク
このアンティークセンターのすぐ近くに水路がある。これも要塞だった頃の名残らしい。たまたまだったのか、もうずっとこんな状態なのかは分からないが、水は干上がって、打ち捨てられたようなヨットがちょっと悲しかった。
※かもめが、ここはかつては海の街だったことを思い起こさせる。
"えさをあげないで"という看板の上で、サンドイッチを頬張る人を眺めているのが笑えるけど・・・
さて、この水路やアンティークセンターとは反対側の坂道がマーメイドストリートMermaid St.。ここが一番訪れたかったところ。What a lovely place!
| ※写真上と左:1420年操業を誇る老舗中の老舗のイン、マーメイド・インMermaid Inn。インとは日本語で言う「旅籠(はたご)」という感覚のもの。昔は1階が飲み屋(パブ)で、2階が宿泊施設になったものがたくさんあった。その名残。もちろん今でも1階にパブは健在。見事なチューダー調の建物。 ※写真下左右:同じく宿泊施設のジークスハウスJeake's House。上のマーメイドインに比べると歴史は浅そうだが、このつたの絡まり具合は十分荘厳な雰囲気をかもし出している。 | |
あ~、もうこの雰囲気!私の愛するイギリスの田舎町。つたの這う建物を見ると無条件に心惹かれてしまう。マーメイドインはゲストでなくても中庭やラウンジに入れるらしい。知らなかったので今日は外側からだけの見学。くぅ~、いつかは絶対泊まってやるぞう!
この通りにある家には面白いプレートを掲げたうちが多い。いわく、「入り口が2つある家(本当にドアが二つあった)」だとか、「椅子のある家(玄関先に椅子が置いてある)」だとか、右の写真には「反対側の家」と書いてある。なんの反対側かといえば・・・そうマーメイドインの反対側なのであった。
建物ついでに行く先々で見つけたかわいいおうちをご紹介。全体的にチューダーとジョージアンが入り混じっている街並みだった。
どうよどうよ。たまりませんなぁ~。こんなおうちに住んでみたい!そういえば一番下左の家は”For Sale"になってたな・・・。
さて、マーメイドストリートをずっと登っていくとひょっこりと教会に行き当たる。街の中心にあるセントメアリー教会St. Mary's Churchである。
中に入ってみると、どうやら屋上まで登れるらしい。高所恐怖症のオットが珍しく「登ってみようか」と言うので、高いところ大好きの私は喜んでお付き合いすることに。1人当たり2ポンドである。まぁこういうところは寄付みたいなもんだからね。
そんなに高くなさそうだし楽勝楽勝と気軽に登り始めたが、狭い!何しろ狭すぎる。太ってる人は登れないよ。半分以上のイギリス人は無理かも・・・(^^;)そしてけっこう急な階段。最初は石段だが、鐘の上からは木のはしごを登る。これがまた急で一段一段が斜めになってるし。かなりふぅふぅ言いながら外に出てみたらなんと素晴らしい眺め!街が一望できた。
それではぐるりと360度の景色をどうぞ!
一番下の写真の左にわずかに見える水色の線が海。何百年もの年月がこんなに海を遠ざけちゃったんだなぁ・・・と、しばし物思う詩人になってみたりする。
下からふぅふぅ言いながら登ってくる人たちと交互に道を譲りながら階段を降り、教会をあとにする。正面のライオンストリートLion St.にでると、ここにはあちこちにとティールームが。古めかしくてかわいいお店が多い。メードさんの格好をしたウェイトレスのいるティールームもあった(だからといって、ここは秋葉原じゃないっすよ)。まだ9月だというのに暖炉に火の入ったところもあった。ドアが開けっ放しなので全部見えちゃうのだ。
その中の1軒がショーウィンドウにとってもおいしそうなお菓子やケーキを並べていたので、写真を撮ろうと思ったのだが、5人のおばさんたちがそこにへばりついて離れない。ようやく隙間を見つけて写真を撮ったら、
「まぁ写真を撮ってるの?そうよねぇ、おいしそうだものねぇ」
「あなたはどれが食べたい?」
「これなんかおいしそうよねぇ。私はこれが大好きなのよ」
と、一度にピーチクパーチクと話しかけるので閉口した。
「本当においしそう!全部食べたいですよ」
と適当に相槌を打ち、オットが待っているので・・・といってそそくさとおばさんたちを振り切った。世界どこでもおばさんパワーはすごい!はっ!そういう自分も既におばさんだった・・・orz
これで一通りの街の紹介は終わり。あとでガイドブックを見たら教会近くにあるイプレスタワーYpres Towerに行き忘れていた。ここは18世紀のポンプ場だったところで、今は資料館になっているそうな。それにティールームにもよらなかったし、マーメイドインの中にも入らなかったし、アンティークショップももっとゆっくり見て回りたいので、また今度絶対に来るぞ!と、今誓うのであった。
おまけ:ライ村で出合ったネコちゃんたち